はじめに:なぜ医師の私がFP3級を取ろうと思ったか
医師として働きはじめた頃、学生時代とは比べものにならないほどの可処分所得を手にしました。しかし、実際には全くお金が貯まりませんでした。
理由は明確で、「お金で買えるもので自分のステータスを示したい」という気持ちに支配されていたからです。飲み会で後輩に奢ったり、周囲の医師と同じような消費スタイルをしていたりと、いま思えば見栄と浪費の連続でした。
結婚を機に「さすがにこのままではまずい」と思い、資産形成を本気で考え始めました。
YouTubeで「リベ大」の両学長の動画を観て基礎知識を得た後、次に自分でもしっかり学ぼうと選んだのが**ファイナンシャルプランナー(FP)**という資格でした。
FP3級とは?どんな資格なのか
FP3級(ファイナンシャル・プランニング技能検定3級)は、お金に関する基礎知識を幅広く学べる国家資格です。具体的には、以下の6分野の基礎知識を問われます。
- ライフプランニングと資金計画
- 金融資産運用
- タックスプランニング
- 不動産
- 保険
- 相続・事業承継
これらはすべて、私たちの生活に密接に関わる内容ばかり。医師や会社員、自営業など職種にかかわらず「知っておいて損はない」知識です。
FP3級の試験概要と勉強法
試験形式
- 学科試験:マークシート60問(○×と三択)
- 実技試験:資産設計提案業務(日本FP協会)または個人資産相談業務(きんざい)
どちらも6割以上の正答で合格となります。私は日本FP協会を選びました。
合格率
合格率は、学科で70~90%、実技で**80~90%**と高め。しっかりと対策すれば、独学でも十分合格可能です。
勉強時間の目安
- 初学者:80~150時間程度
- 1日2時間で2〜3ヶ月が目安
- 内容を深く理解するには上記の時間くらいは必要かもしれないという意味で、正直に言うと〇×なので試験に受かるレベルになるにはそれほど時間はかからないかも、、、
私の勉強法と使った教材
私が使ったのは以下の2つだけです。
- 「みんなが欲しかった!FP3級の教科書(TAC出版)」
図解が豊富で、初心者にも非常にわかりやすいです。 - 「FP3級 過去問道場」(スマホアプリ/Web)
無料で過去問を何度でも解けるので、スキマ時間に最適でした。
特別な予備校や講座は不要で、この2つで合格できました。
資格を取って良かったこと
FP3級を通じて得られた最大のメリットは、**「お金に対する不安が減ったこと」**です。
日本では、お金の話がタブー視される傾向があり、学校でもまともな金融教育を受けません。しかし、現代は「自分の資産は自分で守る」時代。税控除の活用、支出の見直し、正しい投資判断──それらのベースとなる知識がFP3級の勉強には詰まっています。
特に印象的だったのは、「まずは支出を整えることが最優先」という学び。最初から投資を始めるのではなく、無駄なサブスクをやめたり、保険の見直しをしたり、「守る力」を鍛えることが先だということです。
FP2級との違いは?
私はこの後FP2級も受験しましたが、FP3級と比べると2級はそれなりにしっかり勉強する必要があります。しかし、FP3級の教科書と内容はほとんど同じなので、勉強方法も変わらずでOKでした。
FP3級は非常に易しく、誰でも取りやすい資格です。実際に受けてみると、「もっと早く受ければよかった」と感じると思います。
まとめ:FP3級はすべての人におすすめしたい「お金の教養資格」
お金を守るための「知識の防御力」を高めるなら、FP3級は最適な一歩です。医師や会社員、主婦、学生など立場に関係なく、自分や家族の将来を守るために必要な力が身に付きます。
この記事のまとめ
- FP3級は「お金の教養」を体系的に学べる国家資格
- 合格率が高く、独学でも十分に合格可能
- 自分の収支・資産の見直しに直結する知識が得られる
- テキストと無料アプリだけで合格できる
- 投資や節税、保険など「人生の選択」に自信がつく
おすすめのスタート方法
- まずは本屋でテキストをパラパラと眺めてみる
- YouTubeや「リベ大」などで興味を持つ
- スマホで「FP3級 過去問道場」をダウンロード
- 1日30分でもいいので、生活に金融の学びを取り入れてみる
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