はじめに
2024年に「がん治療認定医試験」を受けて、無事合格することができました。
この試験は、がん医療に携わる医師が一定の知識と経験を持つことを証明する資格で、全領域から幅広い問題が出題されます。
私は産婦人科医として婦人科腫瘍を担当していますが、試験問題60問のうち専門領域からの出題はわずか1問でした。
このことから、マイナー科出身者にとっては非常にハードルの高い試験だと実感しました。
試験の概要と受験のきっかけ
試験はCBT形式で60問・85分間。時間に余裕はありました。
合格ラインは正答率70%で、決して甘い試験ではありません。
受験資格を得るには教育セミナーの申し込みが必須で、テキスト学習とオンデマンド講義の視聴が条件です。
私はセミナーと試験をセットで約25,410円で申し込みました。やや高額に感じましたが、必要な投資だと考えました。
使用した教材と効果的な勉強法
私が購入した教材は『腫瘍学問題集(がん治療認定医試験・がん薬物療法専門医試験対応)』で、何周も解きました。
しかし、実際の試験問題とはかなり異なり、問題集の内容からの出題はほとんどありませんでした。
試験対策で重要だったのは、教育セミナーテキストを繰り返し読み込み、オンデマンド講義の内容をWordにまとめて何度も復習したことです。
特に講義で強調されていた部分が試験に多く出題されており、この方法が合格への近道だと感じました。
試験当日の様子
試験会場では、後輩の外科医をはじめ多くの内科・外科医が受験していました。
私のような産婦人科出身者は珍しい存在で、マイナー科医師にはやや厳しい環境だと感じました。
試験問題は幅広い分野から出題され、婦人科腫瘍に関する問題は「糖尿病が子宮体癌のリスクになる」というレベルの簡単な1問のみでした。
このことから、幅広い知識が求められていることが分かります。
試験後の感想と合格発表
試験終了後、後輩と答え合わせをしましたが、正解が合わず落ちたと思いました。
しかし、合格発表で自分の名前を見つけた時は本当にほっとしました。
この経験から、試験は自信がなくても最後まで諦めないことが大切だと学びました。
これから受ける方へのアドバイス
- 申し込みは早めに!
試験の募集は7月頃に始まり、定員は約1200名なので早めの申し込みが必要です。 - 教材はセミナーテキストとオンデマンド講義を最優先に
問題集はあくまで導入として軽く使い、テキストと講義内容を繰り返し学習しましょう。 - ノート作りは効果的
私はWordでまとめノートを作成しましたが、手書きでも自分に合った方法で整理するのが良いです。 - 幅広い知識が求められることを念頭に
専門外の分野も広く学ぶ必要があります。日頃から幅広くアンテナを張る意識が大切です。
使用した問題集(参考)
『腫瘍学問題集』
問題集は導入教材として有効ですが、試験本番での出題率は低いので使いすぎには注意しましょう。
まとめ
がん治療認定医試験は、特にマイナー科出身者にとっては非常に難しい試験です。
しかし、教育セミナーのテキストとオンデマンド講義をしっかり活用し、効率的に勉強すれば十分合格可能です。
私の体験談が、これから受験される医師の皆さんの参考になれば幸いです。
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