私には4歳の息子と1歳の娘、そして愛する妻がいます。プロフィールにも書いている通り、田舎の産婦人科で勤務医として働いています。これからはブログで仕事のことや家族のことを少しずつ綴っていこうと思います。ただ、職業柄、コンプライアンスには十分注意しながら書いていきます。
医師は一般的に高収入というイメージがありますが、それが全てではありません。確かに一定の収入はありますが、生活を維持するにはそれなりにお金がかかります。特に医療の質を保つためには、学会や研修で常に知識をアップデートする必要がありますが、これも費用がかかります。なお、学会費用は自分が発表しなければ自己負担となることが多いです。こうした自己投資が必要であることは、あまり知られていないかもしれません。
また、現場はチームとして動くため、たとえば月末に学会が重なると、月初に当直が集中し、体力的に厳しい日々が続くこともあります。私自身も何度か、当直が連続して子どもたちが起きている時間に帰れない日が続き、家族に寂しい思いをさせてしまった経験があります。
そんなある朝、仕事に向かうために家を出ると、玄関まで見送りに来てくれた息子がふとこう言いました。
「ばいばーい。また来てね」
自分の家なのに、「また来てね」と言われたときの胸の締め付けられるような気持ちは、今でも忘れられません。父親であり続けたいと思っているのに、息子にとっては「たまに帰ってくる人」になってしまっていることを痛感した瞬間でした。
医師としての使命感に突き動かされながらも、父親としての役割を見失いかけていたのです。この経験をきっかけに、仕事と家庭のバランスをもう一度見直しました。たとえ時間が限られていても、家族と向き合う時間を大切にするよう心がけています。
これからも仕事の責任を果たしつつ、父親としての存在も大切にしていきたいと思います。いつか息子もこの仕事の大変さを理解してくれる日が来ると信じて、今日も一歩一歩進んでいます。
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