医師として働き始めると、学生時代には想像もできなかったほどの収入を得られるようになります。とくに独身の時期は、生活にかかるお金も限られ、使えるお金=可処分所得が多いという意味で、資産形成のゴールデンタイムです。
しかし、そんな時期に貯金ができない人も多い。
学生時代の反動か、社会人になってから生活レベルを急激に上げてしまい、気づけば収入の多くが「見栄」や「ステータスの維持」のために消えていく……。そんな光景を、同業者の中でもよく見かけます。
このブログでは、「資産形成を始めたいけれど、何から始めればいいかわからない」という方に向けて、厚切りジェイソンさんのベストセラー『ジェイソン流お金の増やし方』を紹介します。
■ ジェイソン流資産形成:基本のステップ
厚切りジェイソンさんは、芸人でありながらIT企業の役員という肩書も持ち、わずか13年でFIRE(経済的自立・早期リタイア)を実現しました。彼の「お金の増やし方」は、非常にシンプルです。
ステップ1:支出を見直す
“Why?その前に支出を見直さないの?”(厚切りジェイソン)
投資の前にまずやるべきことは、支出の見直しです。たとえば、携帯電話の料金プランを変更するだけで、年間数万円の節約になることもあります。
家計の中で一度固定費を削減できれば、その効果は永続的です。つまり「投資の利回り」以上に「支出の削減」は効率的なお金の増やし方なんです。
ステップ2:3ヶ月分の生活費を貯金する
これは万が一のための生活防衛資金。
何かトラブルが起きたときにこの貯金があれば、資産を売らずに済み、投資の継続性も守られます。心にもゆとりが生まれるので、まずはここからスタートしましょう。
ステップ3:余剰資金を投資に回す
ここでやっと投資の出番です。
ジェイソンさんは、「米国株のインデックスファンド」への長期積立投資を実践しており、具体的には「CRSP USトータル・マーケット・インデックス」など、分散性に優れた米国株ファンドを選んでいます。
ステップ4:あとはコツコツ待つだけ
一度投資を始めたら、あとは「積み立てて、忘れる」くらいでOK。
市場の暴落に動じず、長期視点で淡々と続けていく。これが資産形成の王道です。
■ FIREブームが過ぎた今こそ、“本質”を見直そう
一時期のFIREブームは落ち着きましたが、だからこそ「本当に心にゆとりのある生活とは何か」を考える良いタイミングだと思います。
「節約してケチケチ生きる」のではなく、
「自分の収入と価値観に合った生活をする」こと。
そうすることで、経済的にも精神的にも、安心できる暮らしが手に入ります。
■ 金融教育はタブーじゃない。いまこそ考えるべき時代
日本では「お金の話は恥ずかしいもの」という空気が根強く残っていますが、それが結果的に資産形成を遠ざけてしまっている面もあります。
金融リテラシーを高めることは、自分や家族を守る力になります。
その第一歩として、『ジェイソン流お金の増やし方』は非常に優れた入門書です。
■ まとめ:まずは「支出の見直し」から始めよう
医師であっても、将来の安心を得るためにはお金と向き合うことが不可欠です。
そして、向き合うことは決して難しいことではありません。今できることから始めてみる。それだけで大きく人生は変わります。
『ジェイソン流お金の増やし方』はその第一歩にぴったりの一冊。
気になった方は、ぜひ読んでみてください。
  
  
  
  
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