CQ001:特にリスクのない単胎妊婦の妊婦健康診査のポイント解説

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解説

  • 目的:妊婦健診は妊娠中の母体と胎児の健康を守り、合併症(切迫流早産、妊娠高血圧症候群、糖代謝異常、胎児発育不全など)を早期に見つけることが目的です。
  • 健診の内容:毎回、体重・血圧測定、尿検査(糖・蛋白)、児心拍の確認、子宮底長測定(妊娠16週以降)、浮腫の有無をチェックします。超音波検査をした場合は子宮底長測定を省略可。
  • 健診の間隔の目安
    • 妊娠初期(~11週):1~2週間に1回(約3回)
    • 妊娠12~23週:4週間ごと
    • 妊娠24~35週:2週間ごと
    • 妊娠36週以降:1週間ごと
    • 妊娠41週以降:週2回以上、胎児状態評価を含む
  • 検査のタイミング:20週頃に超音波検査で発育・胎盤・羊水量の評価、24~28週に糖負荷試験、36~37週にGBS検査などを実施。
  • 妊娠後期の管理:41週を超えると胎児のリスクが高まるため、胎児の健康状態をより頻繁に評価します。

問題
特にリスクのない単胎妊婦の妊婦健診について正しいものはどれか。

  1. 妊娠初期は4週間に1回の健診で十分である。
  2. 妊娠24週以降は2週間に1回の健診が望ましい。
  3. 妊娠36週までは健診間隔を詰める必要はない。
  4. 妊娠41週を超えても健診は週1回でよい。
  5. 妊婦健診では毎回血液検査を行う。

解答と解説
正解:2

  • 妊娠24~35週は2週間ごとに健診を行うのが推奨されているため、選択肢2が正しいです。
  • 妊娠初期は1~2週間ごとに健診を行うため、1は誤り。
  • 妊娠36週以降は週1回健診が推奨されるため3は誤り。
  • 41週以降は週2回以上の健診が望ましいため4は誤り。
  • 毎回の血液検査は行わず、必要に応じて実施するため5は誤りです。

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